2017/08/10

低身長症に成長ホルモン治療

身長を伸ばすカギは骨端線、何コレ!?でご紹介したように身長を伸ばす=骨を伸ばすためには、成長ホルモンの分泌が必須です。タンパク質やカルシウムなど骨の原料があってもそれらを骨にするための成長ホルモンの作用が働かなければ、意味がないからです。

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低身長症の原因と診断

成長ホルモンは注射のみ低身長症は、遺伝、病気(染色体、骨)が原因になることもありますが、成長ホルモンの分泌が少ない場合が、症例数としては多いです。もちろん専門の医療機関では、正式な診察や検査を以って原因を特定しますが、成長ホルモンが原因であると考えられた場合、治療方法は『成長ホルモン治療』を第1の選択肢とします。
ただし、注射による接種しか実質的に方法がありません。成長ホルモンはタンパク質のため経口摂取では消化酵素で壊されてしまい、皮膚や粘膜からはほとんど吸収されないため効果は期待できないからです。

成長ホルモン治療

成長ホルモン療法について、概要や副作用などをご紹介します。

治療の概要

治療方法は、成長ホルモンを注射という治療です。薬として服用するものではありません。飲んでも意味がないのです。

注射といっても通院する必要はありません。現在は、厚生労働省に許可されているので、在宅で注射することができます。専用の医療器具も普及しており、簡単でより安全に皮下注射ができるようになりました。

また、自宅であれば、注射する時間も融通が利くので、本来、夜10時から深夜2時ころに分泌される成長ホルモンにならって、就寝前に皮下注射するということもできます。

いずれにしてもドラッグストアで気軽に買えるものでもないですし、友人知人から譲り受けるということも論外です。専門医師の診察、説明を十分に理解して正確に取り扱いましょう。

期待できる効果

成長ホルモン治療は、あくまでも成長ホルモンの分泌が少ないことが原因である子供への治療です。
不足している成長ホルモンを補充できることで、平均身長以上に達することができるにしても1年以上継続するケースが多いです。もちろん子供の体質や生活習慣など個人差の影響もあり、平均身長に達することができないケースもあります。

治療中は焦らずに担当医師と相談しながら進めましょう。

注意すべき副作用

基本的に副作用はない、と言えるほど安全な治療法です。
ただし、体質によっては以下のような副作用の例もあります。在宅での治療(皮下注射)とはいえ、担当医師と定期的に相談しながら治療を進めましょう。

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  • 発疹
    注射した箇所の赤みや発疹ができる。または全身に発疹ができる。
  • 注射部位のへこみ
    注射箇所の基本位置は、尻、太腿、腕、腹です。同じ個所に続けて注射することで、その部分の皮下脂肪が凹むことがあります。
  • 頭痛、痙攣(けいれん)、吐き気、視力障害
    頭蓋内の圧力が高くなることで起こる症状で、風邪や食あたりの症状に似ています。
  • 骨・関節の痛み
    急激な成長時にある傷みで、俗にいう成長痛です。ほとんど一時的ですが、痛みが続く場合は他の病気(大腿骨頭すべり症、骨端炎など)の疑いがあります。

子供の負担と親の負担

親の負担と子供の負担子供の立場で考えたとき、健康体であればしなくても良いことをするわけですので、いくら簡単でより安全に皮下注射ができるといっても負担になります。最近は痛みが少ないとはいえ、いつまで続くかわからない、自分に効果があるか保証がない注射をほぼ毎日続ける治療は、相当なストレスになる可能性があります。、
子どもが小学校低学年でも高学年でも、あなたは子供と一緒に理解し、状況を受け入れながらしっかりケアしていきましょう。

お母さんの立場で考えたとき、第一には実際に当事者ではない点です。「代われるものなら代わってあげたい」と考えるお母さんは少なくないと思います。

それと率直なところ経済的な負担です。
低身長症は、成長ホルモン治療の治療基準がとても厳しいといわれています。そのため健康保険が適用されないことがあり、自己負担となった場合の年間治療費は数百万円になります。一般的な生活をされている家庭(*1)では、年間数百万円の治療費を数年間継続することは簡単なことではないと思います。

ただし、治療費の補助制度はあるので各自治体の制度から調べてみる価値は大いにあります。詳細は省略しますが、「乳幼児医療助成制度(例 東京都福祉保健局)」、「義務教育就学児童医療助成制度(例 東京都福祉保健局)」、「高額療養費制度」、「小児慢性特定疾患治療研究事業厚生労働省小児慢性特定疾病情報センター」などが、公的に負担してくれる制度です。

*1 食費50000円、光熱費25000円、通信費10000円、雑費10000円、生命保険等20000円、教育費30000円

成長ホルモン治療をしないで解決

専門の医療機関で診察を受けることで、成長ホルモン治療の必要があるかどうか判明します。でも自己負担での治療は経済的な理由で無理という場合もあるでしょう。
ただ、成長ホルモン治療は成長期に行うことも最も大切ですし、経済的な理由の方には現実的な解決方法があります。

保険診療ではない場合の自己負担額は、年間で数百万円ですから毎月10万円前後ですね。この金額は、例えば時給800円だとほぼフルタイムで働く必要があります。時間がある方ならまだしもパート先の時間に縛られては、そう簡単にできる金額ではありません。

時間はないけど特殊な技能があれば、パートというご自身の時間売りではなく、その特殊技能を生かして何とかすることはできるかもしれません。
では、時間もない特殊技能もないとすればどうすればよいのか?単純に考えれば、難しいというより無理ですよね。

でも、安心してください。
どんな人でもOKとは言いませんが、インターネット上の無数にあるホームページの中から、こんなにも目立たない当ホームページを探し出したあなたならできます。
もちろん胡散臭い仕事ではありませんよ。
詳しくは、子供の身長を伸ばすためにパートを増やす!?をご覧ください。

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