2017/08/10

低身長症とは

子どもの身長の評価は、身近な誰かと比べて高い低いと一喜一憂するものではありません。
しかし、医学的には低身長症という病気がありますので、セルフチェックの後、よほど心配な場合は専門の医療機関で診察を受けると良いでしょう。

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低身長症の疑い

低身長症にはいくつか原因がありますが、ご家庭では原因の究明に一生懸命になる必要はありません。まず低身長症の疑いがあるかどうかに留意しましょう。最も簡単なセルフチェックは、SDスコアによるチェックです。

SDスコアによる判定

低身長症と巨人症SDとは標準偏差のことで、英単語のStanderd Deviationを略したものです。
低身長とは、たとえば「平均値より2cm小さい」など差分の値で判定するのではなく、標準偏差で判定します。

具体的には下表の『平均身長とSDスコア』をご覧ください。
-2SD以下の身長の場合は、低身長症の疑いとして専門的な検査を受けた方が良いでしょう。ちなみに+2SD以上だと巨人症の疑いがあります。たとえば、15歳の男子で身長の実測値が「156cm」の場合、-2SDの「156.8cm」よりも小さいので低身長の疑いがあるということになります。

表『平均身長とSDスコア』
-男性- ※横スクロールできます。

年齢(歳) 平均身長(cm) 標準偏差 -2SD -2.5SD
78.1 4.9 68.3 65.9
88.2 4.7 78.8 76.5
95.4 4.7 86.0 83.7
102.8 5.2 92.4 89.8
110.0 6.4 97.2 94.0
114.6 5.7 103.2 100.4
121.0 6.0 109.0 106.0
127.0 6.0 115.0 112.0
132.6 7.0 118.6 115.1
10 137.9 6.3 125.3 122.2
11 145.5 7.2 131.1 127.5
12 150.8 9.2 132.4 127.8
13 160.2 8.0 144.2 140.2
14 164.0 7.8 148.4 144.5
15 168.8 6.0 156.8 153.8
16 169.1 5.0 159.1 156.6
17 169.8 5.7 158.4 155.6
18 171.2 3.7 163.8 162.0

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-女性- ※横スクロールできます。

年齢(歳) 平均身長(cm) 標準偏差 -2SD -2.5SD
77.7 4.9 67.9 65.5
89.9 6.9 76.1 72.7
94.1 5.2 83.7 81.1
101.8 4.3 93.2 91.1
109.3 5.6 98.1 95.3
115.4 4.7 106.0 103.7
120.8 5.5 109.8 107.1
126.3 6.4 113.5 110.3
132.9 5.6 121.7 118.9
10 137.0 6.6 123.8 120.5
11 146.2 6.3 133.6 130.5
12 150.9 5.7 139.5 136.7
13 153.2 4.8 143.6 141.2
14 155.9 5.5 144.9 142.2
15 157.9 4.7 148.5 146.2
16 157.6 4.1 149.4 147.4
17 158.0 5.0 148.0 145.5
18 158.1 6.0 146.1 143.1

SDスコアの求め方

以下の計算式で求められます。

SDスコア=(身長の実測値-標準身長)÷標準偏差

たとえば、身長の実測値158cmの15歳男子の場合、(158-168.8)÷6.0=-1.9 SDスコアは『-1.9SD』になります。

ただし、10歳を超えると年齢0ヶ月と年齢11か月では差分が大きいです。15歳0ヶ月であれば14歳に近いですし、15歳11か月は16歳に近い場合がありますので、この表は目安としてください。

低身長症の治療

低身長の疑いがある場合は、専門の医療機関で診察を受けることをお勧めします。そこでは、文字とおり専門的な診察や検査を行って原因を特定します。原因には遺伝、病気(染色体、骨)が考えられますが、成長ホルモンの分泌が少ない症例数多いです。詳しくは低身長の治療をご覧ください。

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